阿蘇 烏帽子岳(1336m)&杵島岳(1326m)
附:高千穂峡。 原尻の滝。 稲積水中鍾乳洞。


登山日   2011年06月04日

アプローチ  21:55松山観光港〜フェリー〜5:00小倉港5:10〜北九州都市高速〜九州自動車道〜北熊本SA 7:10/7:55(朝食)〜
         8:02 熊本IC出〜57号線〜(下野より)298号<阿蘇パノラマライン>〜9:35 草千里

歩行      <烏帽子岳>
      9:57 草千里駐車場出発〜10:15 地獄・垂玉分岐道標〜10:40 急坂の下〜10:57 烏帽子岳頂上(昼食)11:47〜
      11:58 急坂の下〜12:12 地獄・垂玉分岐道標〜尾根伝い〜車道〜12:35 草千里駐車場
         <杵島岳>
      12:50 草千里駐車場〜12:58 車道に接している所(大きな門閉鎖中)〜13:35 杵島岳頂上14:20
      <13:40〜14:08お鉢巡り>〜14:40 車道に接している所〜14:46 草千里駐車場

われらの山の会の今年の遠征は阿蘇へ出かけた。
最初は仙酔峡から高岳(1592m)に登ることで計画していたが5月16日に火口周辺警報(噴火警戒レベル2)が発表されて
中岳火口から約1kmの範囲は立ち入り禁止となった。
このため予定していた中岳経由高岳への登山道の一部が通れなくなり急遽登る山を変更し草千里近くの烏帽子岳と杵島岳とした。
貸切バスで19時に西条市役所東予総合支所を出発。松山への途中今治、波止浜で何人かピックアップして松山観光港に21;10着
乗船するといつものように前夜祭のためすぐに缶ビールや酎ハイを購入、家から持参のおつまみを並べ乾杯でスタート。
このフェリー、団体には部屋を貸切で割り当ててくれるので一杯やりながら歓談するには好都合だ。
翌朝予定より少し早く5時ちょっと前に小倉港に着岸、人は先に下船しバスの出てくるのを待つ。10分ほどでバスも下船しすぐ出発。
北九州都市高速道から九州自動車道に入り熊本へ向かう。7時ちょっと過ぎに北熊本SAに到着。1階の食堂と2階にあるレストランが
両方とも営業しているので各自どちらかで朝食を済ます。小生今年は2階のレストランの方に行く。15名と小さい団体だがわれら以外にも
お客さん多く、少し遅れて注文すると最初の人と10分近く差がつくことがあるのでわれらのグループがあまり行っていない2階の方に行く。
こちらは先客4人ほどで空いていた。7:50SA出発し10分足らずで熊本ICで高速道をおりて57号線を走る。途中で昼のお弁当を買うべく
コンビニに寄る。時間帯が悪かったのか弁当類売れてしまって少ししか残っていない。特におにぎりは皆無!これはめずらしい。
次の店に寄ることとしてすぐ出発する。少し走って前とは違う系列のコンビニに寄るがここもかなり売れていておにぎりのところは空いている
ところの方が多い。それでもこれから先買えなかったら困るので小生はここで残っていた弁当を買う。
バスの運転手さんも店の棚を見てこんなことは珍しいとのことでもう一軒寄って見ることになる。何分か走りもう一軒に寄る。
小生は前の店で買ったので用事はないのだがどんな状況か見たくて行ってみる。三軒目も半分は売れている。
3軒それぞれ違う系列のコンビニであったがどこも種類によっては(例えば梅干しのおにぎり)欠品している。
この時間帯なのか?本日だけなのか?とにかくめったにない経験だった。
コンビニに3軒も寄ったので通常より時間かかったが熊本ICから1時間30分ほどで草千里駐車場に到着。

天気は上々で正面にこれから登る烏帽子岳全体がはっきり見えている。ここでは火山のガスの臭いは感じない。
いよいよ登山開始、9:57出発、観光客を乗せるお馬さんの並んでいるところから草千里に入り、草千里の中を歩く。
草千里の風景や花の撮影に忙しく、足の方は止まること多く十分時間をかけて草千里の西側の部分を斜めに通過、15分以上かかって
登山道の「地獄・垂玉分岐」の道標のところに着く。ここから登山道を歩くという感じになる。土が剥きだしの斜面は滑りやすいのでなるべく
避けて細くてもいくらか石のある方の道を歩く。緩い坂を20分ほど進むと急坂前の平らなところに出る。ここで水分補給休憩。
ここら辺りの右側斜面には大きなミヤマキリシマが群生しているが残念ながら花のついている木は殆どない。なかには花の咲いている木も
あるが花の数は非常に少ない。急坂を歩くこと20分足らずで稜線に出る、稜線に出た所のすぐ右が烏帽子岳の頂上である。稜線近くでは
木はあまり大きくないがミヤマキリシマが咲いている。登って来た方を振り返ると草千里、駐車場その右の方に杵島岳、更に右の方に
ロープウエイの駅と墳煙ーーといっても白い蒸気という感じーーその奥に少し霞んでいる高岳が見える。
草千里の左の方には米塚の頂上の方だけが見える。草千里の反対側は下の方に道路や集落は見えるが高い山は見えない。
少し早いが頂上で昼食。さすが阿蘇は国際的!オランダからの一人旅だというお嬢さんも登って来る。
彼女は休暇で21日間の日本旅行中とのこと。次は広島に向かうとのことだった。11:47頂上出発、東よりに草千里の東側に下りる道も
あるが登って来た道より荒れているとの予想(実際は確かめていないので不明)で来た道を下りる。登りには40分以上かかった
「地獄・垂玉分岐」の道標まで25分で下りる。ここから草千里を通らずに稜線を歩いて車道に出て駐車場にもどった。
この道は駐車場に戻るには遠回りで時間もかかり草千里の池を比較的近くの上から見るということくらいであまりメリットなかった。

駐車場にもどりトイレを済ませ、多くの人は荷物をバスに置いて杵島岳に向かう。
駐車場の(烏帽子岳を背にして)最も右側の売店の右側にある登山口からコンクリートの道を歩く。
5分ちょっとで車道に沿って歩くところになり、すぐに車道とはなれて登りにかかる。
このあたりから見回り中の阿蘇博物館の上村さんという方がいろいろ説明しながらわれらのグループと一緒に登って下さる。
そのうち正面に頂上の見える階段道になる。階段道は段の高さは低く、前後の幅もちょうどよくて歩きやすい。しかし長いので
休み休み登る。この間にも上村さんいろいろな説明し、質問にも答えてくださる。いろいろお話を聞きながらゆっくり登ったので
45分かかって頂上に到着。ここでもいかに噴火の数が多かったかを下の地形から説明してもらう。杵島岳のお鉢ももちろん
噴火口の跡とのこと。小さい黄色い花も同じように見えるが実は3種あることも教えていただいた。(花の写真にまとめました。)
頂上で記念写真とった後約30分かけてお鉢巡りする。途中にはミヤマキリシマも咲いている。
下りる時車道近くのところの前でウグイスを見る。縄張りを強く主張して枝で鳴き続けていました。
ドジな私でも撮影できるほど姿を見せてくれはじめてカメラにおさめることができ感激でした。下りは足取り軽く25分で駐車場に到着。
上村さま下りまでお付き合いいただきありがとうございました。

下山後時間があるので最初行く予定であった仙酔峡にも行ってみることになり15:15発で仙酔峡に向かう。
15:58 仙酔峡に到着 ガスの臭いあり、ガスでどんより曇った感じで暗い。駐車場に車はまばら。
遊歩道近くにたくさんある大きな木のミヤマキリシマは枯れたように茶色に見える。駐車場にいる人に聞くと
ガスでやられたとのこと。例年ならまだ花のある時期だが今年はガスの影響でだめになったとのこと。残念!
でも根子岳でも見えないかと遊歩道歩いて高い方に行ってみる。仙酔尾根取り付き近く下山して来た若い人たちに会う。
仙酔尾根コースは立ち入り禁止区域から外れているとのことで上の方にも何人か見える。コースの状況を聞くと上の方はヨツンバイの
ところもありかなりきついコースのようだ。30分足らずで遊歩道一巡する、高いところまで行ったがここからは根子岳は半分ほどで
全体を見ることはできなかった。遊歩道の近くには2,3輪の残っているミヤマキリシマがあり茶色の木々がミヤマキリシマであることが
確認できた。奇跡的に元気な花もあるのだと元気をもらった。
仙酔峡から約30分で本日宿泊の内牧温泉に到着。


烏帽子岳

左:杵島岳 右:烏帽子岳(と推定)阿蘇に向かうバスより 草千里駐車場からの烏帽子岳

草千里駐車場から登山道へ 草千里の中の道

凹んだところが登山道 左写真の凹んだ所にある道標
烏帽子岳頂上近くから墳煙と高岳(中央)中岳(右) 烏帽子岳頂上。


杵島岳

杵島岳(烏帽子岳頂上近くより) 駐車場と杵島岳(烏帽子岳登山途中より)

杵島岳登山口 右奥白い屋根の近く                 車道沿いの登山道からの杵島岳


頂上近くの登山道(階段) 下の駐車場から来た 杵島岳頂上 遠く墳煙の先に高岳

杵島岳お鉢(頂上より) 杵島岳お鉢(正面が杵島岳頂上)

草千里のウマのアシガタ ウマのアシガタ(草千里)
ミツバツチグリ(杵島岳) キジムシロ(杵島岳)

ウマのアシガタ:葉っぱがギザギザ
ミツバツチグリ:葉ッぱがキジムシロより細い。
キジムシロ:葉ッぱが三枚、イチゴの葉に近い形。ただしイチゴの葉より小さい。

ハルリンドウ ミヤマキリシマ(杵島岳) ウグイス(杵島岳登山道)

リンドウについてはフデリンドウとの区別がはっきりしなかったので調べて見たところ葉ッぱの形からハルリンドウと判断した。
ハルリンドウ:葉は小さくて披針形。
フデリンドウ:葉は対生して形は広卵形

仙酔峡

仙酔峡駐車場から鷲見平方面 尖がった山は鷲ケ峰 駐車場からの風景。茶色いのは全てミヤマキリシマ
鷲見平近くから仙酔尾根登山道(右の尾根) 仙酔峡への途中から見える根子岳


次の日(6月5日)は高千穂峡、原尻の滝、稲積水中鍾乳洞 観光し佐賀関〜三崎フェリーを利用し西条、今治に帰った。
簡単に報告します。
バス走行:  8:05 内牧温泉ホテル発〜9:35 高千穂峡 御橋着<9:40〜10:10遊歩道散策>10:25発〜12:05
     原尻の滝<昼食&滝付近散策>13:00発〜13:30 稲積水中鍾乳洞(洞窟観光他)14:30発〜16:00佐賀関ふぇりー乗り場
     17:00 佐賀関発〜フェリー〜18:10三崎着、バス18:15三崎発〜20:05/20:40伊予灘SA(夕食)〜21:15東予支所
 高千穂峡
8:05 ホテル発〜9:35高千穂峡 御橋に着く。御橋から高千穂大橋近くの駐車場まで遊歩道を歩き観光。所要約30分
この遊歩道は登りでとくに神橋から駐車場までは階段を上るかなりきつい上りである。御橋までは大型バスは進入禁止のようなので
上の駐車場からスタートし徒歩で戻ってくるとしたら結構きついコースだと思う。(実際には御橋からの送りでもあるのだろうか?分かりません)
メインの”真名井の滝”は御橋の近くで御橋の上からも見ることできる。よく写真で見るのは滝のちょっと上流にある展望台からの風景である。

 真名井の滝(展望台より)
 真名井の滝(御橋より)  真名井の滝(展望台の少し上流側から

深い渓谷(槍飛橋より) 深い渓谷(神橋より)


 三つの橋(槍飛橋近くから) 駐車場は真ん中の橋の近く。
 遠くの一番高い所にある橋は帰りにバスで通った。

 原尻の滝

 原尻の滝 以前より滝の幅が狭い。特に中央の部分が落ち口が下がっている。

ここのレストラン(レストラン白滝)で昼食だったがバス会社で予約してあった「ふるさと弁当?」(1575円)は多くの人に好評であった。


 稲積水中鍾乳洞
鍾乳石が水中にできるはずないのにと思い帰ってから調べてみて納得。
即ち” 約20万年前に鍾乳洞が形成されていた。何万年か前に阿蘇のカルデラ大噴火が起こり洞窟前を流れる川の渓谷が
火砕流堆積物で70m以上の厚さに埋積されたため鍾乳洞全体が水没し水中洞窟となった。その後現在にかけて火砕流堆積物の
上部が川によって浸食されたために水中洞窟の上部が排水されて再び空気中に露出したが下の方は尚水中にあるという状態。
下の方が尚水中にあるということで水面下には決して形成されることのない鍾乳石が水面下にあるのを見ることができる。”
ということだそうです。
確かに水中にたくさん鍾乳石があるがもう少し照明を明るくしてもらえたらもっとはっきり&たくさん見えると思うが照明を強くするだけでは
解決しないのだろうか。水中の様子を安いデジカメで撮影したが鍾乳石は殆ど写っていなかった。鍾乳石は水中に長く浸かっていたので
表面が水に溶けてツルっとしたものが多い。鍾乳洞の中には魚の泳いでいるところもあり川とつながっていることがわかる。

鍾乳洞の出口 川が流れている。人の入り口はこの左側。 大きな鍾乳石。 こんなお馴染の形のもある。


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